薬機法上の医療機器とは、治療・予防・診断に使用する機械器具を指します。
身近な医療機器としては、ガーゼ、絆創膏のような医療消耗品と、体温計や電子血圧計のような電子機器があります。現在、医療機器として認定されている物は、4000種類以上、品目数30万品目以上、市場規模は約2.9兆円とされています。※1
一般的に医療機器と言うと、人に使用する医療機器を指しますが、動物に使用する医療機器は動物用医療機器として別に認定されています。動物用医療機器として認定されている物の種類は、約200種類程度、動物病院の中で使用されている医療機器の市場規模は約180億円しかありません。※2
現在の獣医療環境には、以下のような特徴があります。
特徴
人医療は健康保険制度がある。病院は機器の使用によって、保険点数分の安定収入を得る。メーカーも病院が得る保険点数を参考に機器の販売価格を決定できる。一方で、獣医療は民間保険であり、動物病院は医療機器の導入価格に非常に敏感である。
特徴
人医療では大規模な医療施設が多く、訪問営業が主流である。一方で、動物病院は小規模な施設が点在しており、1施設当たりの売上げも小さいため、営業効率の観点ら大手メーカーから敬遠されやすい。
特徴
大手メーカーは高い売上げ見込みがないと新規開発は行わない。動物病院は人用が転用された動物用医療機器または人用医療機器を使用している。一方で動物病院は様々な種類の動物を診る。また診療の領域も広い。従って、医療機器が獣医療の現場ニーズに合わない場合や、動物への使用に適さない場合もある。
そこで弊社は以下のような動物用医療機器の開発とサービス展開を行い、動物用医療機器市場の成長に貢献します。
- 医療機器の使用目的の明確化、限定化によってオーバースペックを防ぎ、動物病院の採算性に見合った低価格の動物用医療機器を開発します。
- 動物病院が安定収入を得ることができる動物用医療機器を開発します。
- 獣医療関係者の作業時間の短縮、負担の軽減が可能な動物用医療機器を開発します
- 飼い主が自宅で使用できる動物用医療機器の開発を行います。
- 在宅獣医療に活用できる動物用医療機器を開発し、在宅獣医療の推進に貢献します。
- 医療機器の販売だけではなく、レンタルやサブスク等を活用した新しいサービスを展開します。
- 従来の訪問販売形式からWEBマーケティングを最大限に活用したサービスを展開します。
- 既存の人用医療機器を転用するのではなく、基礎設計から見直した上で、獣医療市場の現場ニーズに一致した動物用に特化した医療機器の開発と、これらの医療機器を活用したシステムの開発を行います。
※1:厚生労働省 薬事工業生産動態統計
※2:2021年度動物用医療機器市場調査報告書 一般社団法人日本画像医療システム工業会発行